こんにちは、HRUCCOです。
今日は3歳さんにおすすめの絵本を紹介したいと思います。
3歳のおおまかな発達(身体、知能、言葉、社会性)

3歳は、身体、知能、言葉、感情、社会性のすべてにおいて著しく発達する時期。
身体
運動機能が向上し、体つきもぐんぐん成長していきます。また、脳の成長も関連していることから、つま先立ちのまま歩いたり、片足立ちをしたりとより複雑な動きができるようになります。
手先も器用になり、はさみ・クレヨン・ブロックなどの操作が上手になります。
知能
絵本の内容を理解して記憶したりごっこ遊びができるようになったりします。日頃の会話やテレビやお友達の姿を真似たり、ぬいぐるみやおもちゃを使ってストーリーを作って、遊びが発展するようになります。
言葉
3歳は特に言葉の面での発達が顕著です。言葉のキャッチボールができるようになり、会話レベルも上がります。
自分の名前が言えるようになったり、疑問に思ったこと(「なぜ」「どうして」)を質問するようになってきます。
また、絵本を通じて想像する力、語彙力がどんどん伸びる時期でもあります。
社会性
「貸して」「順番」などのルールはまだ難しい面もありますが、共感や思いやりといった感情が芽生え、コミュニケーション能力が高まる時期です。
「自分でやりたい」の気持ちもより一層強くなります。
そんな3歳におすすめな絵本

3歳の発達をとらえながら、
- 展開を追って楽しめるストーリー性のあるもの
- 言葉の繰り返しやリズムがある
- 語彙力の習得、想像力を引き出し、遊びへとつながる
ことを意識して、絵本を10冊ピックアップしてみました!
ストーリー性を楽しめる絵本
はらぺこあおむし(エリック・カール)
皆さんご存知、ロングセラー絵本!
おなかぺこぺこのちっちゃなあおむしのお話。あおむしは毎日いろいろな物を食べます。とうとうお腹を壊してしまったあおむしは、やっぱり葉っぱが大好き♡大好きな葉っぱを食べて元気になりました。おや、あおむしの様子に変化がありましたよ!
しかけ絵本となっているこの絵本、数・曜日・食べ物・変化(成長)への興味をくすぐる1冊です。
どうぞのいす(香山美子・柿本幸三)
うさぎさんが作った「どうぞのいす」。
そして、「どうぞのいすに」ろばさん、くまさん、きつねさん、リスさん・・・様々な動物がかわるがわるやってきます。
それぞれの動物たちは「どうぞのいす」を通して食べ物を取り替えっこします。
この絵本は、思いやり・順番・やりとりの基本を学ぶことができ、社会性が育ち始める3歳児にぴったりのテーマです!
ちょっとだけ(瀧村有子|鈴木永子)
赤ちゃんが産まれ、おねえさんになったなっちゃん。
今まではママにやってもらっていたことも、ママの姿を見て自分でやってみようと挑戦します。
簡単なことばかりではないけれど、「ちょっとだけ」できた!
少しずつおねえさんになろうと頑張るなっちゃん。とても健気な姿に「頑張ったね!」っていってあげたくなる〜
だけどママはちゃんとなっちゃんの気持ちをわかっています。最後はママのたくさんの愛情に感動!
ぜひおにいさん、おねえさんになるお子さんと一緒に読んでみてください!
とっても幸せな気分になりますよ♡
おむすびころりん(いもとようこ)
昔話って聞くと言葉が難しかったり、ストーリーが少し複雑だったりして、読みにくいなと思う方もいるかもしれませんが、いもとようこさんの絵本はシンプルにわかりやすく読めるのがポイント!やさしくかわいい絵も人気なところです。
したきりすずめ(いもとようこ)
こちらの昔話もいもとようこさんの絵本がおすすめ!
おむすびころりんもしたきりすずめも、昔話特有のいいことと悪いことの因果関係や道徳的な学びの芽生えにぴったりです。
リズムと言葉の繰り返しが楽しい絵本
へんしんトンネル(あきやまただし)
言葉遊びが楽しい絵本。
へんしんトンネルをくぐるとどんなものでも変身しちゃう!
かっぱが「かっぱかっぱかっぱ」とトンネルに入ると・・・?
なんと「ぱかっぱかっぱかっ」と馬になって出てきちゃった!
他には何が変身するのかな?
この絵本は繰り返し読むことで、ひらがなを読む基礎となる、音韻認識(言葉がいくつかの音のまとまりで構成されていることを認識し、その音の順番や種類を理解する能力)を育んでいきます。
ぽんちんぱん(柿木原政広)
0・1・2絵本だけど、ここで紹介!
食パン、ロールパン、ドーナツ、子どもたちの好きなパンがたくさん!
「ぽん ちん ぱん」のリズミカルな言葉がとりこになっちゃう♡
シンプルで繰り返しの言葉が心地よく、言葉のリズムや語彙を広げるのにおすすめです!
想像力・語彙力を育む絵本
おおきなかぶ(A.トルストイ│内田莉莎子)
こちらもロングセラー絵本
「うんとこしょ どっこいしょ」といえば、ロシアの有名な昔話『おおきなかぶ』ですよね!
おじいさんがまいたかぶの種が、おじいさんのお願い通り立派で大きなかぶとなりました!
おじいさんはこれをぬこうとするのですが、ひとりではなかなか抜けず・・・
おばあさんやまご、そして動物達にも手伝ってもらいながら、かぶをぬこうとします!
『うんとこしょ どっこいしょ』
さぁ、かぶは抜けたのでしょうか?
繰り返しフレーズやリズム、登場人物が1人ずつ増えていくことで、記憶力や言葉の発達をサポートしてくれる1冊です。
きょだいなきょだいな(長谷川摂子|降矢なな)
タイトルの通り、巨大なピアノ、石鹸、電話やトイレットペーパーなどなど・・・思わず「でっか〜」といってしまうほど、見開きいっぱいに描かれた絵に惹きつけられます。
子どもが100人やってきても余裕で遊べるほどの巨大なピアノ。『どうやって遊ぼうかな』『ぴょんぴょん楽しそう』と想像力やワクワクした好奇心を掻き立てられますよ。
「あったとさ、あったとさ ひろーいのっぱらどまんなか」と繰り返しのフレーズがとても心地よく、読み終わっても口づさんでしまう程で、子どもたちにも人気な絵本です。
しろくまのパンツ(tupera tupera)
パンツを無くしてしまったしろくまさんは、ねずみさんと一緒に探しにいきます。
たくさんの柄のたくさんの形をしたパンツを見つけるのですが、どれもしろくまさんのパンツではありません。(これがしかけとなっていて、どのパンツも個性的!)
だけどしろくまさん、実は・・・
「え〜そうだったの!」とつっこみたくなる結末にみんなで笑ちゃう、そんな楽しい絵本です。
赤いパンツを履いたしろくまさんの絵本、本屋さんに並んでいるのをみて、気になっている方も多いのではないでしょうか。
この絵本は読む前から面白く、絵本を読むにはまず、しろくまさんの赤いパンツを脱がせてあげないと開けないんです。そんな絵本他にはないですよね!
ユーモアたっぷりなこの絵本、気になっている方はぜひチェックしてみてくださいね!
おわりに|3歳の「今」にぴったりな絵本を楽しもう
3歳は、身体の発達だけでなく、言葉や知能、社会性の面でも大きく成長する時期です。そんな発達段階に合わせて絵本を選ぶことで、お子さんの「わかる!」「たのしい!」という気持ちを引き出すことができます。
今回ご紹介した絵本は、リズムや繰り返しを楽しめたり、ストーリーを理解して共感したり、言葉や想像の世界がどんどん広がっていくような内容ばかりです。
お子さんのお気に入りが見つかって、親子の時間がもっと楽しく、豊かになりますように。
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